作家紹介

作家紹介

大橋弌峰

人形司

京都生まれ、京都在住。 古典京雛の名匠、初代大橋弌峰を父にもつ二代目。
雛人形の業界で「名匠」と呼ばれる一人
京都鱗形屋九代目中村太兵衛氏に師事した初代大橋弌峰は、六十余年にわたって京人形、雛人形にこだわり続け磨き抜かれた技を二代目大橋弌峰へと伝授。
父子相伝の技は京雛の伝統をみごとに継承、繊細かつ大胆な表現、そして気品の中から醸 し出される華やかさは、見つめるほどに心を曳きつける深い魅力があります。また、古典雛人形の復元のみならず、有職故実に基づいた巧みな技を新しい分野に 生かした積極的な作品にも意欲的。
正直な物しか作らないし、正直に売る。明けても暮れても毎日人形の事ばかり考えるという職人魂の京人形界の代表的職人。

安藤桂甫

人形司

一子相伝でその名跡を受け継ぐ「京雛」の代表格にして、業界の最高峰作者とも呼ばれる
雛人形の業界でその名を知らない者はいないというほど著名な雛人形作家で、「名匠」と呼ばれる一人
古くから高い技能、よい職人が集まり、織物の中心地「西陣」にほど近い京都で継承されてきた伝統技術と古代装束を正確に考証して作られる有職(ゆうそく)雛を忠実に作り続ける「現代の名工」

二代目 安藤桂甫(あんどう けいほ)平安桂甫とも
京都府生まれ。
1943年、立命館大学専門部経済科卒業と同時に学徒出陣。太刀洗陸軍飛行学校に入隊。
終戦後、父・先代桂甫に師事し、人形作りの道へ。
1957年、京人形組合の理事。現・組合相談役。池坊学園教授。

主な受賞・表彰歴
紺綬褒章
京都府伝統産業優秀技術者表彰
京人形組合功労賞
通産大臣指定京人形伝統工芸士表彰
京都市伝統産業技術功労者表彰
京の名工展・春秋会展連続出展
現代の名工(卓越技能者)表彰(厚生労働省)
黄綬褒章

小倉草園

人形司

1921年浜松生まれ。
静岡県で修行を積み独立、秋田県に工房を主宰、華麗な作品の数々を世に贈り続ける。
その長い経験や知識をもとに創作活動はひな人形だけにとどまらず、木目込人形、市松人形、能人形など幅広い。
早くから後進のデザイナーや職人の育成に力を入れ、工房では総監修としてデザイナーの若い感性と経験豊富な職人の技術をうまく融合させ美しい人形の数々を生み出してきた。
その繊細さな性格は作る人形にもよく表われており、美しく見えるようすみずみまでしっかりとした仕事が徹底されている。

受賞歴
東京節句人形コンクール
内閣総理大臣賞
経済産業大臣賞
文部科学大臣賞等、数々の入賞をはたす。

小出松寿

人形司

日本人形、市松人形、そして雛人形 へと人形着付師として修行をつみ、現在は工房「松寿」主宰
工房での分業製作をいちはやく取り入れ、それまでの人形業界ではなされなかったデザイナーを起用、人形づくりのコンセプトを技と感性の合作による付加価値の高揚と位置付けました。
経験豊かな人材、個性のある若い人材を主宰として取りまとめ、伝統の技を守りつつ新しい作品を生み出す。
この日本のよき伝統行事である「お節句」とそれに携る職人達の技をいかに伝えていくか「心・愛・夢・技」の テーマのもと可能性の広がりを目指し、人形づくりに情熱を傾ける。

【経歴】
1943年生。大阪府東大阪市在住。
母である初代小出愛(めぐみ)に師事し、人形の教えをうける。
昭和48年、二世を継ぎ、松寿(しょうじゅ)と名乗り、日本人形から市松人形、雛人形へと、様々な人形製作に取り組む。
以来
埼玉県コンクールにて文部大臣賞受賞。
大阪工芸展にて近畿通商産業局長賞受賞。
日本人形協会節句人形工芸士展にて優秀賞受賞。
その他、数多くのコン クールで入賞。
2014年大阪府優秀技能者(なにわの名工)に認定される。

小林初彦

人形司

皇室への献上雛としての実績を誇る「恵林雛」の二代目
先代、小林政吉に指示し雛人形製作を学び、技術を継承しさらに高度なものへと進化させた。
豪奢かつ緻密な金彩刺繍を生かした鮮やかな雛人形を得意とし、縁起の良く印象深い雛人形を次々と製作し続ける。

経済産業大臣指定の伝統的工芸品「駿河雛人形」伝統工芸士

経歴
昭和49年 恵林雛小林人形先代、小林雅吉に師事、雛人形製作を学ぶ
昭和62年 社団法人日本ひな人形協会より、節句人形工芸士に認定される
平成10年 静岡県節句人形製造協同組合の理事に就任、現在に至る
平成13年 恵林雛二代目となる
平成14年 経済産業大臣指定伝統的工芸品駿河雛人形伝統工芸士に認定される
平成15年 正絹スワトウ帯地刺繍八番親王飾りが伝統的工芸品に認定される

望月龍翠

人形司

1964年 静岡市生まれ
高校卒業後すぐに老舗人形屋にて雛人形作りを学び、のちに雛人形工房「京雛」にて雛人形士である父・幸彦に師事し雛人形作家として独自の作風を確立、現在に至る。
京都西陣正絹織物を使用した古典的な有職柄の人形を得意とし、また京刺繍や金箔加工などを施した目に鮮やかな作品も積極的に製作するなど新しい試みも続け「駿河雛」に新風を吹き込む。
どの角度から見ても美しいその姿は、計算されつくした色使いと、卓越した技術に裏付けられており「華美」ではなく「優美」な雛人形となっている。

経済産業大臣より指定を受ける伝統工芸品「駿河雛人形」の伝統工芸士

横山一彦

人形司

日本橋のほど近くに現在も工房を構え、製作を続ける関東雛の継承者
先代は広く知られた日本橋玉貞に師事し、関東雛の古典的形状を学び、装束の細部までこだわりを持つ本仕立と称される技法を駆使し伝統と格式を重んじる作風。
立体的な美しい曲線の衣装は江戸の粋を感じさせ、ぱっと目に入る部分だけでなく全体の細部にまで神経が行き届き研ぎ澄まされた美しさがある。
厳しい審眼美にさらされ続けてきた古典の関東雛だけに、妥協のない仕事を感じさせます。

東京都知事認定伝統工芸士